STEP 6 [商品別販売計画の作成]
商品別の販売計画を立てます。
1.商品のランク付けをする
商品を格付け(ランク付け)し、それぞれの販売方針を決定します。第2ステップで記入した「商品(群)別売上高ABC分析・販売計画検討表」で商品をランク付けしてください。
2.過去2〜3期の販売実績を分析する
「商品(群)別売上高ABC分析・販売計画検討表」に記入した過去2〜3期の販売実績の傾向から計画を作成します。計画から売上高と粗利益がわかりますから、商品別販売計画では、それを商品別に展開して、どの商品を、どのお客様に、いくらで、誰が売るか?を具体化していきます。商品別販売計画となっていますが、商品が多種類の場合は、商品群別としても構いません。
3.商品別販売計画を立てる
商品別販売計画とは、『どの商品(または商品群)で、いくらの粗利益を稼がねばならないか?』を計画するものです。
商品別販売計画の立て方は次のようにします。
● 過去2〜3期の販売実績表を作成し、実績推移と傾向を読取り
● 当期計画をおおざっぱに記入し、
● 当期年度の予測を立て
● 計画と予測の差をどうやって成し遂げるかを検討します。
粗利益が足りない場合は、次のようなことを検討してください。
@ もう1度、商品ごとに数字を洗いなおし、売上を増加する方策を検討する。
(販売実績のないところに売り込みにいく、またはキャンペーン、イベント、インターネットなどの販売促進を推進する)
A 粗利益率を高めることは出来ないかを検討する(お客様に値上げの申請、仕入先に仕入価格・外注先に加工賃の値下げを依頼する、または、粗利益率を下げて売価を安くして拡販できないか検討する。)
B 新商品を投入することが出来るかどうか検討する。出来ない場合は、現在の商品を何がなんでも拡販するしかありません。
4.商品別販売戦略を考える
不足する売上高・粗利益をいかに獲得するかが、商品別販売戦略です。何を(商品)、どこに(お客様)、いくら(数量)売るか?を考えてください。基本的な戦略には次のような方法があります。
@ 現状商品で、既存のお客様に拡販する方法
商品のうち、既存のお客様にお買い上げ頂いてない商品を売る方法です。そして次は、新規お客様の開拓です。
A 新商品を仕入れるか、自社生産して売る方法
新商品で新しいお客様・販売ルートを作る方法です。
お客様の数を増やす、売価・粗利益の多い商品を売っていきます。
B 価格戦略で収益を増大する方法
見込事業は、原則的に価格決定ができますので、価格決定の戦略を考えましょう。
T. (ライバル商品と独自性で差別化する。供給制限で価格を高く設定する)
U. (大量生産、大量仕入、大量販売が可能である場合に限る。主に大企業か家族労働型の零細企業)
V. (新商品・改良商品など市場に売り出されていない商品には、価格相場がない。普及させながら価格帯を探って行く。期間や地域を限定して売り出すなどの方法)
W. (ライバルを叩くための価格戦略。ライバルより「安く仕入れる・作れる」が条件。損益分岐点の外で戦うこと)
5.商品別販売計画を月別に展開する
作り方の手順は、月別利益計画の要領と同じです。(季節変動がある会社は注意してください)
月別利益計画と連動しますので、合計欄は同じでなければなりません。
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経営計画書とは |
- 経営計画書とは、将来の「あるべき姿(目標)」に到達するために、今何をするべきかを示してくれる「道しるべ」のようなものです。道しるべがなければいくら大きな目標を掲げても、目標には到達できません。では、目標地点にたどり着くにはどうしたらいいのでしょうか?それは明かりを灯せばいいのです。その明かりとなるのが経営計画書です。
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経営計画書は何故必要か |
- 現代の中小企業経営は、企業を取り巻く環境の変化により、物は売れず、取引先からは納品単価の引下げを要請されるなど、厳しい競争社会の波にさらされています。そんな中、将来の見通しも立てず、今までのような感覚のみに頼った経営を続けていきますと、業績は益々悪化し、設備投資はおろか、借入金の返済もおぼつかなくなり、給与さえろくに払えない状況になってしまいます。また、赤字が続きますと、金融機関からも見放され、ますます苦境に陥ってしまうでしょう。
そんなことにならないためには、きちんと計画を立てて経営をすること、これこそが今、経営者に求められていることなのです。
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